外国語教育メディア学会(LET)とは

 LETは進んだ科学技術を利用し、外国語教育の効果・効率を高めるための研究をする人たちの集まりです。創設当時の1961年頃はLanguage Laboratoryが最も進んだ技術を集めたものでしたので、その研究団体としてLLAつまりLanguage Laboratory Associationという名称が選ばれました。その後、研究対象分野は広がり2000年4月より、Japan Association for Language Education and Technology (LET)という名称が使用されています。現在の研究対象分野としては、マルチメディアを含む外国語教育工学、応用言語学、言語習得の基礎研究など多分野に及び、学際的研究団体として知られています。

 創設は1961年で、初代会長は東京大学教授(当時)の中島文雄氏でした。その年の秋には関西支部が結成され、1970年代には九州、中部支部が作られ、会員数約1500名、全国に4支部を持つ学会に発展しました(※2024年現在会員数は減少傾向にあり)。また、米国の学会と共に外国語教育工学に関する国際会議(FLEAT: International Conference on Foreign Language Education and Technology)を主催するなど、国際的にも認知された学会として活発に活動しています。

 LETは会員の研究活動を発表する場として、全国レベルでは全国研究大会を開催し、機関誌 Language Education and Technologyを発行しています。また、Newsletterを年数回発行し情報の提供を行っています。各支部はまた支部研究大会を開催するだけでなく、支部通信も発行するなど、会員の研究活動を支援しています。さらに、優秀な研究にはLETより学会賞が与えられます。

 LETの会員は中学・高校・大学や専門学校などで教えている教員だけでなく、CALL・視聴覚関係の職員も個人会員として活躍しています。また、教育機関による団体会員、ハードウエア、ソフトウエア関係の会社による賛助会員が多数あり、多彩なメンバーが会員となっています。

LET関西支部

LET関西支部は京都府、奈良、滋賀各県より山口県まで、および四国各県を支部の地域範囲として活動しています(※会員の居住地はこの地域に限定されません)。また、デジタル技術を活用した研究成果の発信と、対面・オンラインのハイブリッドな研究交流を推進しています。支部研究大会でのハイフレックス形式の導入、研究集録の電子化とJ-STAGEを通じた発信など、時代に即した取り組みを展開しています。


LET関西支部では以下のような活動をしています。


1.春季・秋季研究大会:自由研究発表・講演・シンポジアム・ワークショップなどを行い、一部プログラムはハイフレックス形式でのオンライン参加も可能です。大会終了後には懇親会も開かれます。

2.講演会:最新の言語研究動向や教授法などについて、内外の著名な研究者による講演会を随時行います。

3.支部通信の発行:支部研究会の報告など、原則として年に2回発行します。

4.機関誌の発行:『LET 関西支部研究集録』を毎年発行します。採択論文は支部ウェブサイトおよびJ-STAGEにてオンライン公開され、世界中からアクセス可能です。これまでにVol.1~22を発行しています。

5.専門部会活動:5つの専門部会に分かれ,それぞれの分野について研究を深め,また会員相互の連絡を密にしています。専門部会に関しては,支部研究部会情報のページをご覧ください。

会員特典

1.LETの会員として登録され、全国研究大会、関西支部が主催する支部研究大会・講演会、研究部会に原則として無料で参加できます。

2.学会誌 Language Education and Technology、LET Newsletter ならびに『関西支部研究集録』、『関西支部通信』、など有益な情報が得られます。

3.学生会員は、支部大会発表時に会場までの交通費を至急するLET関西支部学生会員発表奨励制度があります(※支給には条件があります)。