大会名
97年度春季研究大会
大会(春・秋・全国)
春季大会
日付
1997年6月14日
会場
摂南大学
概要
97年6月14日の支部春季大会は、約70名の参加を得て盛会のうちに終了しました。また、懇親会も40名の参加をいただき無事終了しました。会場校ご担当の吉田信介先生(摂南大学)に深く感謝いたします。CALL への関心の高さを改めて確認した支部大会でした。
詳細
春季研究大会ワークショップ「CAIデモンストレ-ション」
発表者:吉田信介先生(摂南大学)・吉田晴世先生(摂南大学)
第1部 「CA I教材の開発と実践の記録」 これまでに開発された4種類のソフトのデモンストレ-ションに加えて、開発の目的・機能の説明、各ソフトの効果などについてご報告いただきました。
(1) 「読解学習用ソフト」多読速読能力の養成を目的に開発されたソフトで、戻り読みを防止するために、パソコンの特性を生かして語単位、句単位、文単位に教材を提示できるようにしたもの。本ソフトの利用により、リスニングがLLを利用した場合より伸びたこと、下位群の学習者の読解力の伸びが著しかったことが報告されました。
(2) 「語彙学習用ソフト」リ-ディングの際、学習者が未知語の意味を文脈から推測する力を養成することを目的に開発されたもので、接頭辞、語根、接尾辞を学習の中心に据えた構造的・語源的語彙学習教材。
(3) 「テキスト・ベ-ス型統合型実用学習ソフト」 語彙・文法・対話・作文・正誤指摘・長文穴埋め・長文読解などを、各学習者のペ-スで学習できるようにしたソフトで、英検準2級模擬テストや読解力テスト、CELT(聴解力テスト)でその効果が確認されています。
(4) 「マルチメディア型実用英語学習ソフト」 関西大学の北村裕先生、竹内理先生、同志社女子大学の三根浩先生、佐伯林規江先生と、両吉田先生が共同で開発されたもので、現在は ver. 2 が使用されているとのことです。(3)と 同様の学習が可能ですが、(3)がテキストベ-スであるのに対して、教材やヒントの提示に、文字だけでなく音声や画像も利用できるようにしたもので、その効果はTOEFL模試の成績が有意に伸びたことで実証されています。
第2部「市販アプリケ-ションソフトによる教材開発」 第2部では、Microsoft の Word 97 を用いた英文ビジネスレタ-作成法、同じく PowerPoint 97による簡易音声速読教材の作成法、Adobe Acr obat 3.0J による英語学習法とマルチメディア教材の作成法などが紹介されました。いずれも、特別なプログラミングを必要としないものでした。 以上、スペ-スの関係で要点のみ報告いたしました。なお、吉田信介先生と吉田晴世先生のこれまでの実践と研究や、今回取り上げられたCAIソフトについて詳細をお知りになりたい方は、昨年配布された『LLA関西支部研究集録6:メディア革命と外国語教育』に掲載された吉田信介先生による論文「実用英語学習用ソフトの開発と実践」及びそこに挙げられた参考文献をご参照下さい。(鈴木寿一:大阪府立三国丘高等学校)
発表者:吉田信介先生(摂南大学)・吉田晴世先生(摂南大学)
第1部 「CA I教材の開発と実践の記録」 これまでに開発された4種類のソフトのデモンストレ-ションに加えて、開発の目的・機能の説明、各ソフトの効果などについてご報告いただきました。
(1) 「読解学習用ソフト」多読速読能力の養成を目的に開発されたソフトで、戻り読みを防止するために、パソコンの特性を生かして語単位、句単位、文単位に教材を提示できるようにしたもの。本ソフトの利用により、リスニングがLLを利用した場合より伸びたこと、下位群の学習者の読解力の伸びが著しかったことが報告されました。
(2) 「語彙学習用ソフト」リ-ディングの際、学習者が未知語の意味を文脈から推測する力を養成することを目的に開発されたもので、接頭辞、語根、接尾辞を学習の中心に据えた構造的・語源的語彙学習教材。
(3) 「テキスト・ベ-ス型統合型実用学習ソフト」 語彙・文法・対話・作文・正誤指摘・長文穴埋め・長文読解などを、各学習者のペ-スで学習できるようにしたソフトで、英検準2級模擬テストや読解力テスト、CELT(聴解力テスト)でその効果が確認されています。
(4) 「マルチメディア型実用英語学習ソフト」 関西大学の北村裕先生、竹内理先生、同志社女子大学の三根浩先生、佐伯林規江先生と、両吉田先生が共同で開発されたもので、現在は ver. 2 が使用されているとのことです。(3)と 同様の学習が可能ですが、(3)がテキストベ-スであるのに対して、教材やヒントの提示に、文字だけでなく音声や画像も利用できるようにしたもので、その効果はTOEFL模試の成績が有意に伸びたことで実証されています。
第2部「市販アプリケ-ションソフトによる教材開発」 第2部では、Microsoft の Word 97 を用いた英文ビジネスレタ-作成法、同じく PowerPoint 97による簡易音声速読教材の作成法、Adobe Acr obat 3.0J による英語学習法とマルチメディア教材の作成法などが紹介されました。いずれも、特別なプログラミングを必要としないものでした。 以上、スペ-スの関係で要点のみ報告いたしました。なお、吉田信介先生と吉田晴世先生のこれまでの実践と研究や、今回取り上げられたCAIソフトについて詳細をお知りになりたい方は、昨年配布された『LLA関西支部研究集録6:メディア革命と外国語教育』に掲載された吉田信介先生による論文「実用英語学習用ソフトの開発と実践」及びそこに挙げられた参考文献をご参照下さい。(鈴木寿一:大阪府立三国丘高等学校)