ようこそ!LET第52回全国研究大会(神戸・甲南大学)へ
教員として研究者として外国語学習者に対峙する時、「学習はどのようになされているのか?どのようなインストラクションがより効果的なのか?」といった疑問や悩みや好奇心が尽きることはありません。外国語教育メディア学会は常夏の頃、半世紀以上にわたり年に1回の全国大会を開催していますが、研究と授業の最先端を持ち寄り、多くの疑問や研究を発展させるヒントを交流するのがその意義であろうと考えます。折しも、日本の英語教育は大きな転換点の最中にあります。小学校では昨年度から外国語活動が開始され、中学校では本年度から新学習指導要領のもと学習語彙数や授業時間数が増加しています。高等学校では来年度から英語による授業がより一層推奨されます。
関西支部では、1年半の年月をかけ、前支部長の神崎先生の強いリーダーシップのもと、実行委員の英知を傾け、全体構想とプログラムを練ってまいりました。52回目を迎える本年度の全国研究大会は「外国語教育における学習・指導・評価の最前線」をテーマに設定いたしました。本大会の基軸となる基調講演にはコンコーディア大学(カナダ)のNorman Segalowitz 先生、国立教育政策研究所の山森光陽先生、大学入試センターの荘島宏二郎先生をお迎えし、それぞれ学習、指導、評価の最先端の風景についてお話頂きます。また総計140件にのぼるシンポジウム、研究発表、ワークショップ、展示・デモンストレーションが展開されます。「学習者はどのように学んでいるのか?情報機器を活用する授業をどうデザインするか?指導に活かす評価のありかたとは?」など参加者がそれぞれいだく疑問に対するヒントがいくつも見つかることでしょう。参加者の皆さん同士、参加者のみなさんとこのプログラムの豊かな繋がりが築かれることを期待してやみません。素晴らしい3日間にならんことを祈念しています。
外国語教育メディア学会第52回全国研究大会実行委員長
同志社女子大学 若本夏美